日本最大の大山古墳(仁徳天皇陵古墳)をはじめとする49基の資産で構成される「百舌鳥・古市古墳群」が、本年7月に世界文化遺産への登録が決定しました。
さて、古墳に関する考古学研究は、古代における国家形成を解き明かしてきました。しかし、実証的な研究では解き明かせない、「なぜ前方後円墳なのか」「日本列島にはなぜ多くの古墳があるのか」「当時の人びとの目にはどのように映り、何を感じていたのか」という疑問が残ります。こうした疑問を、心理学や生物学といった認知科学のアプローチによる考古資料の解釈法、すなわち「認知考古学」により疑問を解き明かしつつ、古墳と人とのつながりについて、松木先生に解説をいただきながら、一緒に考える期待とします。
また、多角的に考古資料を解釈することで、見えない事柄も解き明かしてゆく研究である認知考古学という考え方の軸は、経営における見えない事象を読み解くのに通じる部分があります。
テーマ | 『古墳から読み解く古代の心』 |
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日時 | 2019年11月26日(火) 15:00~17:00 (受付14:30~) |
会場 |
東京都千代田区大手町1-8-1 KDDI大手町ビル22階 |
参加対象 | 小会法人会員の経営者・役員・幹部他 本テーマに関心をお持ちの方々 (定員40名 会場の都合により、定員に達し次第、締め切らせていただきます。) |
参加料 | 小会法人会員の方は無料です。 /会員外の方は有料です。(¥20,000/1名 税別) (会員外の方は、これを機会にぜひ法人会員にご入会ください) |
プログラム | (テーマは都合により変更される場合もございますので、予めご承知おきください) 15:00~16:30 講 話 16:30~17:00 質疑応答・意見交流 |
講師紹介 | 松木 武彦(まつぎ たけひこ)氏 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館 教授 |
専攻は考古学。最近の研究テーマは、弥生時代~古墳時代の日本列島史と吉備地域史の考古学的調査研究、戦争と平和の考古学的研究、進化・認知科学を用いた考古学理論の再構築、日本列島およびブリテン島先史社会の比較考古学的研究。
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