「FOODEX美食女子グランプリ2015」審査会レポート
2015.03.26
■「美食女子」が次のヒット商品を決める!?
2015年1月21日、都内のとあるおしゃれなレストランで「FOODEX美食女子グランプリ2015」の審査会が開かれました。
「FOODEX美食女子グランプリ」とは「食」に関する情報感度の高い女性たちを審査員として迎え、各メーカー・生産者さんからエントリーを受けた商品の中から”売れ筋製品”を選ぶ食の一大イベント! 過去の受賞製品の中には売上が倍増したものもあるほど影響力があり、年々注目度が上がっているグランプリなのです。
会場には、モデルや女優、フードコーディネーターや栄養士などの20~40代の「美食女子」のみなさんが集合! さすが、食に対して意識の高い女性たちの集団。忌憚のない意見を言うことが求められている自覚からか、和やかな雰囲気ながら、鋭い意見が飛び交いました。
■どうなる!?塾生がエントリーした商品たち
我らが塾生のなかから5人の方々も自慢の商品をエントリー! はたして「美食女子」の評価は!?
1)おがわ農園 「ドライミックスフルーツ」
オレンジやマンゴーなどに加え、自慢のドライトマトが入った自然のめぐみたっぷりの製品は、パッケージにジップが付いているのが大好評! さすが、ふだんから女性の視点を大切にしている小川さんの商品です。中には「甘い物が食べたい気分の時には少し物足りない…」という意見も。でも、自然の甘さを活かした点への評価は高く、「仕事中にはちょうどいい!」と、賛否両論の模様です。
2)しいたけブラザーズ 「しいたけまん」
ジェノベーゼ味という意外な味付けと、それに負けないしいたけの滋養ある風味に、絶賛コメントが連発された製品。
「女性はキノコ好きが多いし、コンビニにあったら絶対に買う!」という意見も出る中、一日200個しか生産できないことが告げられると、不満の声も上がっていました。280円という価格設定には「もっと上げていい」との意見も。レンジでできる手軽さに加え、「こういう商品って添加物が多いのに、これはほとんど使ってないね」と、添加物の少なさも高評価!
3)清照由苑 「抹茶 白拍子」
石臼で挽いた静岡の抹茶を、今日は冷たい抹茶に仕立て、デミタスカップで提供されました。「パッケージがかわいい」と、見た目の可愛らしさに加え、好評だったのは付属のレシピ冊子。茶筅がなくても泡まで楽しめるコツや、アレンジレシピなどが記載され、それぞれ英語での表記もあり、「外国の方のおみやげにもよさそう」と好評でした。
4)榎本ファーム 「おひさまこむぎこナチュラルマフィン」
自家製粉の国産小麦粉を使ったマフィンの登場に、まず「いい匂い!」と喜びの声があがりました。小麦の味へのこだわりに加え、「子供たちに食べさせたい」と、素材への安心感も評価されています。ただ、箱型のパッケージには「中身が見えたほうがいい」との意見も。ブルーベリーソースとセットで1000円という価格は、少々高いと感じる審査員が多かったようです。
5)JAPAN総合ファーム 「体が求めるピクルス」
無添加がうれしいピクルスは、刻んであってアレンジしやすいところがポイント。パッケージが少々不評ながら、オイルと混ぜるアレンジが「おいしい!」と人気で、「アレンジレシピをもっといろいろ付けては?」と、料理好きへのアピールの伸び幅があるとの指摘もありました。700円という価格設定には、「最近は安くておいしいピクルスも出回っているし、少し高く感じる」との意見も。
厳しい意見も飛び交うさまに、美食女子のみなさんの真剣さが伝わってきた審査会。じつはこの日は、予備審査会。数日後開催された最終審査会(*下の写真が最終審査会の風景)でグランプリ以下、各賞受賞商品が決定しています。…でも、どれが選ばれたのか? 農女新聞にも知らされておりません…。
商品の質だけでなく、パッケージや価格設定も含めて評価される点が、商品展開の難しさを感じさせられましたが、貴重な美食女子の意見が農女のみなさんの糧となりますように…! はたして、グランプリの栄冠はどの商品に輝くのでしょうか? 乞うご期待!