美食女子2015 女性農業者の商品が銀賞を受賞!
2015.03.30
ついに最終目標、FOODEX本番を迎えました。
まず気になるのは、塾生も応募した「FOODEX
美食女子グランプリ2015」の発表。
トレンドを牽引するFOODEX美食女子達が選んだ次の売れ筋製品がついに発表されるということで、3月3日のグランプリ製品の発表会場にはたくさんの方が訪れました。
■塾生も応募した「FOODEX美食女子グランプリ2015」結果はいかに…?
グランプリは5つの製品が獲得。
中でも『プレミアム椎茸 天恵菇(てんけいこ)』(協同組合日本茸師の会)のブースは、農業生産物の受賞は初ということで、試食が大賑わい。
肉厚な椎茸のステーキの贅沢な食感と芳醇な旨味に、試食された方々の間に驚きの波が広がっています。キノコ好きが多いという女性のハートをキャッチしたようです。
同じくグランプリを受賞した『グルテンフリーヌードル フェットチーネ(玄米)』(小林生麺)は、グルテンフリーの米粉麺。
パッケージも外国風でオシャレです。「アレルギーの子どもにも家族と同じものを食べさせてあげたい」という思いから始まり、なんと開発には10年をかけたとのこと。工場を1ライン丸々米粉専用とし、専属の職人を配置するなど、小さな組織だからこそできる小回りの良さを活かしていますね!
かけるだけで燻製の風味をプラスできるオイル『燻製-薫-sweet 200ml』(キング醸造)は、開発者の「こんなにおいしいものができた…」という驚きにもとづいて製品化を心がけたそう。
「大量生産する商品じゃないので」とパッケージも凝っていて、「お料理の時間を楽しいものにしてあげたい」という思いが伝わってきます。
ほかにもニンニクを使わず仕上げた『乙女たちのおかずラー油』(エスビー食品)、オシャレなパッケージの一口サイズのスナック菓子『スリムバッグ トルティアチップス アボカドクリームチーズ味』(湖池屋)など、女性目線を大切にした製品が受賞していました。
■塾生の製品は残念ながら受賞ならず…。でも農女は前向きです!
審査会の段階で銅賞入りも叶わないことを知った中筋さんですが…審査会での指摘を受け「ダメだったところをすぐに改良し、FOODEX出展に間に合わせました」とのこと。ピクルスの瓶詰めのパッケージをオシャレに改良し、さらには特産品の認証も取り付け、本番に間に合わせるスピード感はさすが!
中筋さんのピクルスと合わせて前回「審査会レポート」でも紹介した、しいたけブラザーズの「しいたけまん」。実は出品した「ジェノベーゼ味」以外にも10数種類もあり、お客さまに好評だった中から製品化してきたとのこと。これまではやりたいことがありすぎて迷っていたという横田さんですが、「来てもらった方に、しいたけのおいしさを伝える」と方向を見定めつつあるのだとか!
そもそも災害時の非常食として開発を始めたおがわ農園の「ドライミックスフルーツ」。美食女子たちの意見を参考に、中に入れるフルーツの種類を替えたりして、これからも改良していきたいそう。
榎本さんも、「おひさまこむぎこナチュラルマフィン」の出品にあたっては、パッケージや価格設定で悩んだのだとか。美食女子たちの感想をマフィンの開発担当者に伝えたそうで、これからも改良が楽しみです。
■女性農業者の商品が見事 銀賞を受賞!
そんな前向きな塾生のみなさんにぜひ参考にしてほしいのが、銀賞を受賞したグレープフルーツジャム『MANSHU』(萬秀フルーツ)。
萬秀フルーツはご家族を中心に営む愛知県の農園で、おもに国産グレープフルーツを栽培しています。製品の開発を担当したのは大崎佳子さんという女性で、授賞式の後のパネルディスカッションにも登壇。
「女性マーケットにリーチするには」というテーマで聞けたお話は、農女のみなさんと同じく、女性農業者としてのこだわりポイントが満載でした!「パリのお菓子屋さんで置いてあるような可愛らしいジャムが作りたい!」と開発されたジャムは、自社グレープフルーツの「果実のおいしさを伝えること」と、目的を絞っていたとのこと。自社農園産の国産グレープフルーツを使用し、フレッシュ感を大切にして必要な分しか火を通さず、もちろんお砂糖は控えめで、ジャムというよりジュレに近い食感に仕上げています。
また、「女性はジャムの瓶をとっておきますよね」と、瓶の形状にもこだわり、取っ手付きの可愛らしい瓶をチョイス。120g入で500円と求めやすい価格で、サイトをチェックしたら既に売り切れでした~!
また、こだわりは製品に対するものだけではないんです!大崎さんは、女性らしい華やかなプリントワンピースを着て登場。「フルーツを作っているので、そのイメージが伝わるように」と、明るい華やかな色を着るようにしているというから驚き! 自社製品のイメージ作りには、作り手の印象も大切だと考える隙のなさ、さすがと言うほかありません。
それにしても、女性らしい視点は新しい製品をどんどん生み出しているんですね。
全国で農女パワーが求められていることを感じた「FOODEX美食女子グランプリ」でした。