森安かんな/元銀行員 就農が愛のキューピット♥
2014.12.09
森安かんな (岡山県備前市 オルトファーム)
岡山県で米や小松菜を生産している森安さん。
就農歴は12年。
前職は銀行員。東京で銀行勤めをしていた森安さんが、
どうして岡山で就農するに至ったのか・・・
まずは、その経緯からご紹介していきたいと思います。
■銀行員から農業へ転身!そのワケとは?
森安さんは大学進学で上京。
卒業後、東京で銀行勤めをされていました。
しかし、もともと地元の岡山が好きだった森安さんは、岡山に帰りたいと
常々思っていたそうな・・・。
そんななか、岡山の母親から「農業大学校」の話を聞きます。
農業大学校の存在をその時、初めて知った森安さんは・・・
① 54歳まで入学できるということ
② 帰省した際に手伝っていた母の家庭菜園が面白かったこと
③ 2年間のんびり学生するのもいいかなぁと思った
以上、3つの理由から入学を決意します。
記者もはじめて知りましたが、
農業大学校は基本2年制で全国各地にあるみたいです。
興味ある方は、是非インターネットで検索してみてください。
■農業大学校で農業のノウハウと伴侶をゲット!
農業大学校に入学した森安さんは・・・
① 生業としての農業を見て、その中で初めて見た資材とかがものすごく面白く感じた
② 当時、ファーストリテーリングなどの大手が農業参入を目指していた頃で、
何かうま味があるから大手が参入してくるのではないかと思った
③ 普通の農家さんは儲からないしか言わないけど、やり方次第では儲かるのではと思った
④ 当時、まだ30前だったんで、もしダメでも、まだいけるだろ!みたいなところもあったんで(笑)
以上、4つの理由から農業をやってみようと決意されました。
とここまでが森安さんに「就農の経緯を教えてください」と質問して返ってきたお答え。
しかし、その後いろいろお話を伺っているうちに、もうひとつ、
就農の理由があるのではないかと・・・(記者の勝手な解釈ですが)
記者:「就農する際、ご結婚はされていたんですか?」
森安:「実は、主人とは農業大学校で出会ったんです♥ 私の1年先輩なんです。自分が就農活動している時に、どこに行っても相手にしてもらえなくて愚痴を言ってたら、彼が栽培計画書を作ってもって行かないからバカにされるんだよとか、いろいろアドバイスしてくれたんです。彼自身はもともと、農家をやりたかったものの、一人で農業をやっていくのは大変だと思っていて諦めていたそうなんですが、よく分からない女が『やるぞ、やるぞ』と息巻いているのを見て、なんか世話をしてみたくなったみたいで・・・結局、結婚して一緒に就農することになったんです♥」
ごちそうさまです!
こちらが、記者の推察するもう一つの就農の理由です。
(もちろん本人確認はとれていません)さらに・・・
記者:「ちなみに、ご主人は、農業大学校に通われる前は何をされていたんですか?」
森安:「農業高校に通っていました。なので、学年は1コ上なんですが、年齢はココノツ(9)下なんです♥」
おかわりまで! ごちそうさまです!
え~っとみなさま…もう、すでに、お腹いっぱいかもしれませんが…
こちらが、9歳年下のご主人です。
デザート、ごちそうさまです!
さて、お腹も一杯になったところで、
お話しを本筋に戻しまして・・・
記者:「実際に就農されて、就農前とのギャップとかありましたか?大変だなぁと思うことは?」
森安:「ないです。もともと大変だと思ってたし。どちらかというと就農前やっていた家庭菜園の方が人力だし、機械も小さかったり・・・大変でした」
記者:「でも、森安さんのところはお米を作っているので、機械とか最初の設備投資は、大変だったのでは?」
森安:「全部、地主さんに借りてたんで・・・。最後は、もうウチは使わないから、あげるよと言われたんですが、それは申し訳ないので、農機具屋さんが買い取るくらいの安い値段で買わしてもらいました」
記者:「なるほど、やり方次第で、お金はなんとかなるものなんですかね・・・」
森安:「そうですね。ウチは主人が機械のメンテナンスができるので、中古を買ってきて自分で直して使ったりもしてます」
ちなみに、森安さんのところでは、
小松菜も作られていて・・・
そのためのハウスも井戸も自分たちで作ったり掘ったりされたそうです。
もともと、なんでも自分でやってみるのが好きな森安さんには、天職だったのかもしれません。
そんな森安さんに、
これから女性農業者をめざそうと思っている女性にアドバイスを頂きました。
(農業大学校に通う以外でお願いします(笑))
森安:「どんな仕事でも、好きだったら苦労も楽しいと思える。農業は私の性に合ってたから楽しい。銀行時代のストレスもないし(笑)。就農する際には、自分はどういう農業をやりたいのか考えて、、、さらに、今はだだ作れば売れる時代から、いろいろなことをやっていかなければならない時代。そこが魅力であり、自分が思うようにすることができて、思うような結果が出ると、それが一番うれしい。栽培するだけでなく、売ることやパッケージのデザインとか自分でできるんで。いろんなことにチャレンジしたいと思う人には、いい職業じゃないかと・・・」
銀行員から一転…お母様のひとことをキッカケに
同じ夢を持つ伴侶と出会い…農業に打ち込む森安さん。
みなさんにとってベストチョイスは何でしょう?
いまのお仕事を続けることでしょうか?
それとも…???