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輝く農女新聞内で特集された情報を紹介しています。

【塾レポ11月①】事業モデルって何だ???

2014.12.25

研修を通じて事業モデルを確立する!

7月から始まった「女性農業次世代リーダー育成塾」。

10月は農家のみなさんにとって忙しい時期。

それぞれの事業に専念するため10月の講義はお休み。

11月から、あらためて気持ちを引き締めて再開です。

『11月講義』の1日目は…事業モデルについての講義や視察の報告を行ったあと、

翌日に控えたヒルズマルシェに向けた準備を行いました。


新鮮な気持ちで、あらためて自己紹介!

まずは講義の前に高橋先生から提案が・・・。

回を重ねるごとにグループ内での結束が高まった参加者の皆さんですが、

逆にグループ以外の参加者と話す機会が極端に少ないことが判明!


ということで机を取り払い、

「今までの育成塾を振り返って」「これからの育成塾でどうしたいか」の2つのテーマで、

時間内にたくさんの人と自己紹介をし合うディスカッションタイムが設けられました。

最初は何やらはにかみながらの紹介でしたが…

時間が経つにつれて気持ちもほぐれ、

笑顔で多くの人と熱心に語り合う皆さんの姿がありました。


そして、3ヶ月続いた高橋先生による「消費者向けマーケティング」の講義と

実践活動も明日のヒルズマルシェをもって終了!

11月からは新しい講義がスタートします。

今回のテーマは『事業モデル』

…何だか難しそうな内容です。

塾生のみなさんはすでに農場経営者であったり、

勤め先の農業法人で部下を率いている立場の方々なのですが『事業モデル』は始めて聞く言葉のようです。

そこで、『輝く農女新聞』読者のみなさんのためにも

『事業モデル』について…シンプルに補足を試みようと思います!


「事業モデル」…または「ビジネスモデル」とも言われます。


例えば…

農家の方が、畑で獲れた野菜を農協に卸すという形が主流であるなか、

「自分で買ってくれるお客さんを見つけて売る」という商売は、ひとつの「ビジネスモデル」です。


また、消費者向けに販売している商品を、企業向けに販売することにした場合、

消費者向ビジネスから法人向ビジネスに「ビジネスモデル」を広げることになります。


「まず無料で利用者を集め、課金してくれる一部の顧客で稼ぐ」無料ゲームは

最近登場した「ビジネスモデル」です。


要するに、「どうやって売っていくのか?」そして「どうやって儲けていくのか?」という

事業のフレームワークのことを「ビジネスモデル」「事業モデル」と呼んでいるワケですね。

…いかがでしょうか? おわかりいただけたでしょうか?

もちろん、本格的に「事業」を始めようと思えば、

もっと深く考える必要があるワケですが……先に進めます。



高橋先生は、農業に限らず『業』を立ち上げ、成功させるためには

事業のフレームワークである「事業モデル」をしっかり固めることが重要だと説きます。

なぜフレームワークが大切なのか?

商品をたくさんつくり、多くのお客さまに販売しても、結局は赤字で立ちゆかない…。

忙しくしていることに満足して、事業が成功していると勘違いして失敗してしまう…。

そんなケースが多いから。

さらに育成塾の塾生に「事業モデル」を大切にして欲しいのはこんな理由から。

1)「事業を継続して行くため」
目先の商いに惑わされないために。

2)「重点課題を絞り込むため」
限られた人と資金で本当に事業の役に立つ努力をするために。

3)「自立するため」
自分の出した利益だけで事業を運営できるように。

4)「専門家を使いこなすため」
事業モデルに沿ったアドバイスをしてくれる相手を選ぶために。



どれも事業家としては当たり前なことのように聞こえますが…

逆にいえば「業」を営んでいく基本的な姿勢が身についていますか!?という厳しいご指摘。


高橋先生は、具体的な企業名を上げながら、現在の代表的な事業モデルを紹介。

事業モデルのイメージと事業成功の鍵を意識することの大切さを学びました。


続いて事業モデルシートと事業モデル作成のための『現状把握シート』の紹介があり、

ここから脇坂さんへとバトンタッチです。


視察で見えた家族との絆

脇坂さんからは前回のセミナー開催から2ヶ月の間に10軒の参加者のお宅へ訪問。

脇坂さんは前回のセミナー開催から2ヶ月の間に10軒の参加者のお宅へ訪問。

先ほどの『現状把握シート』を元に視察を行ったそうです。

沢山の写真と共に農場の紹介と印象を振り返ります。

「ご夫婦でまたは親子で協力して農場を経営し、

スタッフとのコミュニケーションも良くとれている」。


脇坂さんは、規模に係わらず、どの視察先でもこのように感じられたようです。

家族との絆がある農場で育まれた野菜や果物だからこそおいしいのかもしれませんね。


でも、事業の成功はまた別の問題。

事業としてみたときの現状の問題点もきちんと指摘されていました。

次回は、塾生一人一人の事業モデルが明らかになるとのこと。

みんなドキドキかもしれませんね。


さて、翌日はグループ出展による2回目のヒルズマルシェです。

恒例のじゃんけんでグループのブース位置も決定。

なんと、前回とまったく同じ配置です。


前回の反省材料を踏まえながら、ここからは翌日の売場づくりのための準備をします。

さあ、明日のヒルズマルシェ本番ではどんなことが起こるのでしょうか?

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