FOODEX JAPAN 2016に出展!
2016.03.18
2016年3月8日(火)~11日(金)「FOODEX JAPAN 2016」が開催されました! 長い時間とたいへんな労力を使って準備を進めてきた塾生のみなさんは、いったいどんなブースを作って臨んでいるのでしょうか? お一方ずつ訪ねてみましょう!
授業を重ねてレベルアップ! 情熱を注いだ塾生ブース
幕張メッセに8つあるホールを全て借り切って開催されている「FOODEX JAPAN 2016」。塾生のブースは8ホールにある「ファーマーズマーケット」の一角にありました。つまり周りのブースはみな農作物の生産者というライバル揃いですが、相乗効果も狙えること間違いなし!?
まずは、「株式会社プレマ」(群馬県)の飯野晃子さん。お母様と弟さん、そして社員の方が精力的に接客中です。自社栽培の有機小松菜を展示し、小松菜の青汁を試飲で提供しています。いつもやる気にあふれている飯野さん、「ぜったいに成果に繋げて帰ります!」と意気込んでおられました。
そのお隣は、「後藤農園」(鹿児島県)の後藤千佳子さん。いつも落ち着いた雰囲気の後藤さんは「興味のない方は素通りだけど、逆に紅茶に興味をお持ちの方にはゆっくりご説明できてます」と充実しているご様子。後藤農園の国産の紅茶は、ヒルズマルシェでも人気でしたよね。
ところでお隣のイケメンはいったい誰ですか~? 「長男が仕事を休んで静岡から手伝いに来てくれました」(後藤さん)。ご主人にしては若すぎると思いました(笑)! 翌日はご主人が応援に駆けつけてくれるとのことでした。
ダンディなご主人とのツーショットを披露してくれたのは「株式会社ちぃむ青じそ」(愛知県)の彦坂由美さん。活き活きと茂る青じその写真を大きくパネルにしたブースには、乾燥させた青じそのサンプル、そして…商品特性と取引条件が明記された「商談会シート」を並べています。外国の方も立ち寄っておられるそうで、思いもよらないご縁に繋がったりと、こちらも充実のご様子です。
「服部農園有限会社」(愛知県)の服部都史子さん。ブースにはお米のパッケージを並べたほか、生産量や作業風景、流通関係の情報が貼りだされ、分かりやすい展示になっています。手伝いにいらっしゃったご主人とツーショット! それにしても、こんな大きなお米の袋を軽々と持ってくれるなんて、服部さんって意外と力持ち…かと思いきや、展示用のダミーでした!(笑)
「ぷくぷくファーム株式会社」(山口県)の白井裕貴さん。ピチピチのほうれん草の写真パネルをバックに、精力的にお客様に話しかけています。初日からは方針を変えたようで、お話しされた方にだけ試食してもらうことに。このほうれん草は記者もいただきましたが、やっぱり味がぜんぜん違う(アクがなくみずみずしくて甘みがあるので、サラダで生食がオススメです)。商品力で勝負できるぷくぷくファームのほうれん草、いい結果を持って帰れるといいですね!
「宮原農園」(長野県)の宮原美佳さんは、ブースに寄るたびにずっとお客様とお話し中で、話しかけられたのはようやく17時頃になってから。忙しそうで何よりですね! 「本当は『ナガノパープル』をアピールしたいのですが、今は商品がない時期で…」。そんな中でどう立ち止まってもらうか考え、なんとこの日のためにりんごジュースを作ったそう。そして試飲していただく間にナガノパープルをアピール!
オリジナルのアンケート用紙も用意! これはもともとIT系のお仕事をされていた宮原さんの得意分野で、簡単に集計できる仕組みになっているのです。得意技を活かせるのも、授業で事業論を学んだおかげかも…!
さてお隣は、鮮やかにレッド&グリーンの組み合わせ!
向かって左側は「河野農園株式会社」(宮崎県)の河野幸代さん。トマトの赤を基調にしたブースに、赤、黄色、黄緑と色鮮やかなプチトマトが目を引きます。立ち寄る人の中には「外国の方も多い!」とドキドキの模様の河野さん。「人通りは多くてもまったく興味を持ってもらえなくて素通りされたり…。ヒルズマルシェの時の気持ちを思い出しました(笑)」と話してくれました。とは言えすでにビジネスに繋がりそうな出会いもあったそうで、よかったですね!
「河野農園」に向かって右側のブースは「高松農園(奈良県)」の高松明恵さん。ネギの元気の良さが伝わる写真をパネルにし、さらに立派なネギもディスプレイ。入塾当時からトークは芸人ばり(!?)の高松さん、FOODEXでも物怖じせずにしっかりアピールできているようです。余談ですが、お手伝いに来られていたご主人は物静かな方…。ナイスカップルですね~(笑)!
「オネファーム」(鹿児島県)の川畑章子さんのブースには、ギフト用の立派なそら豆が! 他の出展者にはそら豆が見当たらないこともあり、興味を持っていただけているご様子。実は指宿では珍しく大雪で周りの畑は全滅…という中、川畑さんの畑では運良く収穫できたそうです。これは天が味方したとしか思えない!? 優しい笑顔のご主人と鮮やかな黄色い上着で揃え、二人三脚で頑張っておられました。
「有限会社大塚ファーム」(北海道)の大塚早苗さん。大塚さんの会社では、有機栽培で22品目の野菜を作っているほか、加工品など六次産業も手がけているなど幅広い事業を展開しています。そこで! 商品を並べるほか、野菜も作っていることを分かってもらえるようなブースづくりを心がけたそう。ふだんから関東や関西にも取引先があるそうで、今までなかなか会えなかったお客さまがブースを訪れてくださったりと、スタッフの方ともども忙しそうです!
出展者の中には、「初日のブースがイマイチ…」と気づいてすぐに講師に相談し、2日目にはガラリと変えた方も! 限られた時間だけに、みなさん全力投球されているんですね…!
目的によって違うブース作り
さて、会場内は例年通りすごい賑わいです。記者も一通り見て回りましたが、ブース作りはみなさんそれぞれに工夫を凝らしておられるようで、見せ方の方向性もさまざま。
たとえばハラル認証を取っている輸入菓子のブースには、A4サイズの紙に情報がギッシリ…! こんな小さい字だと読む気が失せそうですが、そもそもターゲットが「ハラル」関係とかなり絞られる上、認証基準そのものも最近整備されつつある状況。そんなケースでは詳細な情報が必要なのかもしれないと、記者も考えさせられました。
かと思えばインパクト重視のこんなブースも!
輸入ソースのブースなのですが、さすがに足を止める人数も多く、注目を集めていました。プロモーション目的ならば大成功!? もしベストドレッサー賞があれば有力候補になりそうですが、衣装にかけた予算は聞いて驚く額でした(笑)。
バイヤーの動向をチェックし市場のニーズを探る!
ブース出展していない塾生のみなさんにとってもFOODEX JAPANは最後の学びの場! ということでみなさん会場に来ています。
「バイヤーの動向を探る」という大事な任務を遂行中! 企業のバイヤーなどの関係者が出展者とどんな会話をしているかを探ることで、市場のニーズを知ることができ、今後の商談にも繋げられるというわけです。
コミュニティリーダー育成コースの竹岡さんと大曽根さんも、同様に視察に来ておられました。
「バイヤーさんのスピード感が他の展示会と違う!」と驚いていた竹岡さん。また、授業で徳島マルシェの視察に行ったばかりなのですが、この日はその主催者の講演もあり、「見てきたばかりだったので詳しいお話も聴けてさらに理解を深められた」(大曽根さん)と充実の1日となったようです。
さて、その講演が行われた「アグリ・ウーマノミクスフォーラム」の模様は、次回お届けする予定です。お楽しみに!