令和元年度「女性農業コミュニティーリーダー塾 実践編」
自己紹介【東京会場/前編】
2019.08.08
自己紹介【前編】
8月8日(木)令和元年度 女性農業コミュニティリーダー塾【実践編】(東京会場)の第1回講義がスタートしました。
講義開催に先駆けて、農林水産省 経営局・就農女性課
女性活躍推進室長の植杉紀子氏より「活発な意見交換がなされて、よいキックオフとなることを期待しております!」と、激励の言葉が受講生たちに贈られました。
昨年から始まった「女性農業コミュニティリーダー塾・実践編」。2期目の今年は全5回に分けて「コミュニティ活動をリードするノウハウ」と「ヒューマンスキル」の2つを軸に学びます。その学びをそれぞれが暮らす場所でどのように活かしていくか、実際に動くためのアクションプランを作っていきます。
「コミュニティ活動をリードするノウハウ」の講師は、第一期に引き続き、金子和夫先生。第1期でも、現場で培った膨大な経験値をもとに、実践できるアドバイスをたくさんくださった金子先生。今期でも、「現状を把握し、志を立て、アクションプランを作り、発表」を目指す塾生をサポートしてくれます
もちろん林聖子先生も、引き続きワークショップを担当してくださいます。一期生の中には、林先生の明るい人柄に励まされた方も多く、今期も良き相談役として、塾生たちのそばにいてくれます。
「ヒューマンスキル」の講師は、高橋和美先生。この講義は「自分自身が輝きを増す」ということがゴール。
講義の冒頭、初めましての方ばかりの教室で緊張を解くための「アイスブレイク」として行われたのは、自己紹介です。
1 名前、住まい
2 栽培しているものと活動内容
3 居住地域または活動エリアの好きなところ、大切にしていること
4 参加動機
5 「実は私は…」
という5つの項目を軸におこなわれた塾生のみなさんの個性豊かな自己紹介の模様を【前編】【後編】に分けてお伝えします。
大吉枝美(オオヨシ・エミ)さん
大吉農園(鹿児島県指宿市)
栽培品目:キャベツ・枝豆・ケール
ママ友のパートさんを中心に、自然が豊かでのどかなゆっくりしたところで農作業をしています。参加の動機は、パートさんたちと一緒に作業するうえで、その方たちをまとめる力が欲しいということ。また、地域の農産物をもっとPRするために、どうやったら地域の皆さんの心を掴めるのかにも課題を感じ、参加しました。
樋口るか(ヒグチ・ルカ)さん
合同会社アグリナジー(埼玉県熊谷市)
栽培品目:水稲、小麦
住んでいるところは、まさに農業エリアで、街からは遠く周りには田んぼしかないところです。結婚を機に東京から熊谷に来て農業を始めました。すごく暑いところで、朝は軽トラが渋滞するぐらいですけど、昼間はほとんど外に人はいません。実はこういうところで話すのはすごく苦手で、そういうところも「私はこうです」とハキハキ話せるようになりたいと思って、参加しました。
佐藤絵美(サトウ・エミ)さん
佐藤ファーム(北海道空知郡)
栽培品目:馬鈴薯(生食・加工)、小麦、豆類
北海道のほぼ真ん中で、車で3時間飛ばせばどこの海でも行けるという場所で、40ヘクタールの畑を夫と二人でやっています。外部研修にはよく出かけていて、それをFacebookにアップすると、見ている人の中には家族の中でモヤモヤしながら農業をしている女性もいて「どうしたら絵美さんみたいに外に出られるようになるのかな」と言う人もいます。そんな人の後押しをできる人になりたいと思って、ここに来ました。
森川美保(モリカワ・ミホ)さん
季の野の台所(愛知県知多郡)
栽培品目:大豆、小麦、米
知多半島には変わった人しか住んでいないと言われますが、私もその1人だと思っています(笑)。そんなそれぞれの個性を生かしつつ、ひとつにまとめていろいろやっていきたいなと、頭の中で構想を練っています。地元のおいしいものを食べながら走ってもらう「マラニック」というのをやっていて、3回目の今年は300人ぐらいのランナーに来てもらえました。その活動でも課題があるので、そこも学ばせていただきたいと思っています。
小原頼子(オハラ・ヨリコ)さん
おはら果樹園・大分工房たまてばこ(大分県中津市)
販売品目:柑橘、栗、味噌加工
大分県の中津市で一生懸命農業をPRしながら頑張っております。水がとてもきれいなところで、ミカンの栽培と味噌作りにはとても役に立っています。年齢を重ねるにつれて、自然と地域のいろんな役が来るようになりました。ただ私にはまだ自信がないので、どうすればみんなに「あなたでよかった」と言ってもらえるのか? この一つのことをだけを考えてここに来ました。
鈴木晃子(スズキ・テルコ)さん
農事組合法人 麦わらぼうし(山形県米沢市)
栽培品目:栗、かぼちゃ、ハーブ
観光栗園とカフェ、農産物の加工製造などをやってます。水や空気がきれいな中で農業ができることを幸せに思ってやっています。じつは今まで主体性があまりなくて、頼まれると断れなくていろんなことをやるのですが、自分からやりたいと思ったことは今回が初めてじゃないかと思います。今まで男の子3人の子育てしてきて、3人とも進路が決まったとき、はたと「私も何か自分のことをやってみたい。スキルアップしたい」と思い、参加しました。
高山真里子(タカヤマ・マリコ)さん
マリズファーム(宮城県仙台市)
栽培品目:ルッコラ、カラシミズナなど
西洋野菜、エディブルフラワー、仙台の伝統野菜などの生産・加工をしています。いくつか女性グループの活動を持っていて、仙台の伝統料理教室を開いたりしています。今までは自分の野菜を売る活動をしてきましたが、だんだん年齢も上になってきて、私だけではなく、地元の若い人がいかに活躍できるようにするかも考えるようになりました。若い人をもっと応援したいという気持ちで参加しました。
今期、東京会場での講義に参加するのは17名。 この続きは【後編】でお届けします!