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輝く農女新聞内で特集された情報を紹介しています。

令和元年度「女性農業コミュニティーリーダー塾 実践編」
自己紹介【大阪会場/後編】

2019.08.23

バラエティに富んだ「農女」たちの野望と人生!

前編に引き続き、「女性農業コミュニティリーダー塾 実践編」6期生たちの自己紹介をお届けします。


制限時間90秒の中で、伝えることは…
①氏名/住まい
②栽培しているもの活動内容(簡潔に)
③居住地域または活動エリアの好きなところ、大切にしているところ
④本研修への参加動機
⑤実は…(普段初対面の相手に言わないことを自己開示する

では、早速聞いていきましょう!


京都最北端の地で、町の人口減少を食い止めたい
成田佳子さん

なりた・よしこ 京都府京丹後市 大佳(はるか)農産
栽培品目:タマネギ、ニンジン、カボチャ

3年前、京都の最北端で国営開発農地を約2ヘクタール借り、夫と就農した成田さん。寒暖の差をいかした露地野菜を栽培しています。コミュニティの活動はあるのに、町の人口はじわじわと減っている……。自分はそれを食い止める「旗振り役」となれるのか!? 答えを求めてやってきました



組織が大きくなり、トップとしても進化したい!
井上早織さん

いのうえ・さおり 三重県名張市 アグリー農園(株式会社アグリー
栽培品目:コマツナ、ミズナ、レタス

障がい者などが農業をすることで、生きがいづくりや社会参画につなげる「農福連携」に取り組む井上さん。農業法人の代表として突き進んできた8年間でしたが……、組織が大きくなるにつれ「トップも進化しなければ」と痛感。「この5年が勝負時だと思っています!」と気合も充分です。



世界基準の農業認証「ギャップ」を広めたい
村川住寿子さん

むらかわ・かずこ 熊本県熊本市 有限会社村川商店
栽培品目:ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、ニンニク、カボチャ、ホウレンソウ

仲卸しを中心にした、農業法人を経営する村川さん。カット工場や商品開発なども手広く行いながら、海外に輸出もしています。今では輸入条件の一つとされる世界基準の農業認証「アジアギャップ」や「Jギャップ」も取得。認証を取りたい農家さんと、コミュニケ―ションを取りながら農業を盛り上げていくのが目標です。



20kgのダイエットから農業に開眼!
立松季久江さん

たてまつ・きくえ 京都府綾部市 ともときファーム丹波
栽培品目:ケール、ニンジン、米

20kgのダイエットから食に興味を持ち、まったくの素人から農業の道に飛び込み10年。会社の事業継承をうけ、今後はファームを運営しながら食育活動にも専念したいとのこと。栄養士でもある立松さんは、セミナーや料理教室でコミュニティを広げつつ、食の本出版に向けてただいま鋭意執筆中!



日本三大砂丘の「吹上浜」の知名度を上げたい!
小宮智子さん

こみや・ともこ 鹿児島県さつま市
栽培品目:ラッキョウ、トマト

日本の「三大砂丘」である鹿児島県の吹上浜で、砂丘らっきょうとトマトを栽培する小宮さん。「鹿児島って外国だよね」と言われたり、大好きな吹上浜の知名度が低いと感じる中で、自分もリーダーとしてPR力を高めたいとのこと。最近、大手の種苗メーカーに勤めていた息子が事業に加わり、転機が訪れる予感!?



高級ジュエリーブランドとのコラボも!?
吉瀬りえさん

よしせ・りえ 和歌山県海草郡紀美野町 きみのフルーツ
栽培品目:ハッサク、不知火(しらぬい)、ミカン

東京で気象会社に勤めていた吉瀬さんは、親戚のミカン農家を継ぐために和歌山へ移住。日本独自のフルーツ「ハッサク」を世に広めるべく、高級ジュエリーブランドに卸す加工品なども開発中です。アイデアはあるのに認めてもらえない女性たちとも何かしたいと、同志や行政とのタッグの組み方にも興味津々!



花屋さんから野菜農家の道へ!
三方美智代さん

みかた・みちよ 三重県亀山市 Mikata.agri
栽培品目:ミニトマト、ピーマン、ナス

もともとはお花屋さん。お客さんに野菜の育て方を相談されるうちに「実際につくって食べてみないと分からないから」と野菜農家の道へ。しかし使える畑は、元は田んぼであることが多く、就農希望者はいるのになかなか繋げない! 就農者が個性を活かして活躍できる現場をつくるべく、リーダー塾に参加しました。



定年退職の夫と共に、母と守った畑を継ぐ
杉根由美子さん

すぎね・ゆみこ 鳥取県倉敷市
栽培品目:ナシ、サツマイモ、豆類

母親と大事に守ってきた畑を、定年退職した夫が続けてくれることになった杉根さん。以前は農協に卸していたが、今は珍しい品種の開拓に夢中。食べ方のシールを貼るなど工夫しながら直売所に並べるのが楽しみだそう。元気なうちに、今いるコミュニティに何か貢献したいと飛び込んでみました!



地域おこし協力隊からトマト農家へ
浅田仁美さん

あさだ・ひとみ 奈良県宇陀郡曽爾村 美味しいトマトの研究所 あした元気になぁ~れ!
栽培品目:トマト

移住の支援制度をつかった「地域おこし協力隊」として、4年前に兵庫から移り住んだ浅田さん。農薬や化学肥料を使わず、ハウス6棟で大玉トマトを栽培。今まで育てた品目40種類以上! 標高400m以上の村は寒暖差もありトマトもおいしくなるんだそう。周辺には観光名所も多くあり、地域の盛り上げ方を考えていきたいとのこと。


大阪会場の塾生さんの自己紹介は以上! 鳥取県の梅津恵美子さん、大分県の小原頼子さんの参加は2回目からとなります。そして、スケジュールの関係で「今回だけは大阪で」という東京会場の塾生さんも、自己紹介をしてくれました。


福島の子ども支援から「子どもの村」をつくりたい
成田浩美さん

なりた・ひろみ 千葉県館山市
栽培品目:マコモダケ

東日本大震災をきっかけに、福島の子ども支援をはじめた成田さん。天の川が見える千葉県館山の地で、保養のためのキャンプなどを続けています。体内をきれいにしてくれるとも言われるマコモダケの栽培に力を入れていて、若者を巻き込んだ『子どもの村』をつくるために必要なことはすべて学びたい!

……というわけで、「農家」と一口に言っても、その背景や野望は十人十色。これぞ多様性なんですね。

この後は、自分の人生をグラフにして「幸せやヤル気の源」を語り合ったり、「地域の課題の分析」、「魅力(宝)の探し方」などについて、ワークを行いながら知見を深めていきました。

これから半年間で、塾生たちがどう進化していくのか楽しみです。今後のレポートにご期待ください!